マーチンデールについて

マーチンデールの考え方

マーチンデール(値)とは、生地の耐摩耗度を図る方法の一つとしてマーチンデール法によって計測された数値です。
日本ではあまり馴染みのない数値ですが、海外では一般的に使用されることが多いです。
他にもWyzenbeekなどの数値もありますが当店ではMartindaleを表記致します。

数値の大きい方がより高い耐摩耗性があるとされていますが、数値自体が何かを保証するものではありません。
生地の強度は耐摩耗度だけでは計れないためあくまでも目安です。
使用方法、環境により生地の強度は変化致します。いくら数値が大きく商業施設でも使用可能とされている生地でもペットが爪を立てたら破れる場合もあります。

逆に考えますと、数値が小さくて耐摩耗度が弱く繊細な生地でも飾椅子であれば使用は可能ということです。
人それぞれ椅子やソファの使用目的や環境が異なりますので一つのルールに従う必要はありません。

生地は織物で細い糸の集まりです。引っ張れば伸びますし、硬いもの、鋭利なもの、水分・油分などは苦手です。
特性を理解すればそれほど心配することはありません。

数値の違い

当店では下記のように便宜上区分けしておりますが、明確な境目というものはありません。
はじめにご説明したように環境や使い方によっても大きく耐性が異なってきます。

  • 〜9,000 飾り〜軽使用
  • 10,000〜19,000 軽使用〜一般使用
  • 20,000〜39,000 一般使用〜重使用
  • 40,000〜59,000 重使用〜公共・商業施設
  • 60,000〜 重使用〜公共・商業施設

試験の様子

テストを行う機械の種類は様々ですが、一例として動画でご覧いただけます。